外壁を塗り替える
新築を購入してから十数年も経過すれば、外壁の機能は衰えを見せ始めます。
雨染みが目立つようになったり、壁にひび割れができたりしたら、塗り直しの合図です。
これまでと異なる色で塗り替えれば、家を守る力が強化できるだけでなく、まるで再び新築を購入したかのように気分もリフレッシュできるはず。
しかしここで、大きな難題が。
それは、どのような種類の塗料を使うかということです。
塗料は、安いものもあれば、驚くほど高いものもあります。
その両極の値段は、5倍以上の差がつくこともあるのです。
外壁を塗り替えると決めたら、まずは、将来的な人生設計を考えてみましょう。
具体的には、この先どのくらいこの家に住み続けるのかです。
安い塗料は最低限の機能しか備えていません。
そして、高機能の塗料に比べて早い段階で再び劣化が訪れます。
これから先も子から孫へと家を守っていくと考えるなら、少しぐらい高くても耐久性に優れた高品質の塗料が良いでしょう。
外壁塗料の種類と価格
外壁塗料で最も安いのは、アクリル系の塗料です。
価格は1平方メートル当たり1000円ちょっととお手頃です。
また、施工性が高く、色つやがきれいに出るのも特徴です。
しかし、耐久性に乏しく、最悪のケースでは5年ほどでひび割れがという報告もあります。
その少し上をいくのが、ウレタン系の塗料。
これも1平方メートル2000円弱で施工が可能な経済性に優れた塗料です。
アクリル系に比べて機能も高く、10年ほどは長持ちすると言われています。
しかし、変色しやすいというデメリットもあります。
そして現在主流となっているのがシリコン系の塗料です。
この塗装には、3000円前後×外壁の総面積分の費用がかかります。
とにかくコストパフォーマンスに優れているというのが1番の魅力。
機能性と経済性を併せ持っている塗料なので、最も選ばれているのでしょう。
その他には、シリコン系塗料より更に機能性に重視したフッ素系塗料もあります。
また、遮熱や断熱に特化した塗料もありますが、これらの価格は1平方メートル当たり4000円越え。
高いものでは6000円ほどにもなります。
家は一生付き合うもの。
外壁も同じです。
将来的なことも見越して、また家計の状況も考えて塗料選びをしましょう。